- パッケージデザイナーになりたいけど、実際の給与はどのくらいなの?
- あまり実際の情報を掲載しているところがないから知りたい!
- 実際にパッケージデザイナーは稼げるの?
パッケージデザイナーになりたくても、
実体験の給与に関することを書いてある記事は多くありません。
デザイナーになる前に実際どれくらいの年収かを知っておきたいですよね。
私は、14年間パッケージデザイナーとして、
大手メーカーと下請けのデザイン事務所で勤めていた経験があります。
この記事では、これからパッケージデザイナーになりたい人が、
実際にどのくらい給与をもらうことができるか、残業はどのくらいかも合わせて解説していきます。
インハウスデザイナーと、事務所のデザイナーどちらも経験しているパケ子だから
お伝えできる、生の情報をお届けしていきます!
パッケージデザイナー年収:1社目 大手メーカー(契約社員)
1社目は大手化粧品メーカーです。
パッケージデザインの部署に配属となりました。
私は、専門学校卒業でしたので、正社員の試験資格がなかったため、契約社員として入社をしました。
契約社員の入社試験は、正社員とは違い、面接がたったの1回でした。
おそらく、正社員ですと3回ほど面接はあると思いますよ。
この時の年収は350万円ほど。
正社員とは、月収は数万円ほどしか変わりませんが、ボーナスが大きく違います。
正社員はボーナスが年間6倍もらえるのに対して、
契約社員は年間で2倍でしたので、新卒の正社員との年収の差は、
ここで大きく違っていたと思います。
残業については、デザイナー1年目はほぼアシスタント業務で、
先輩にOKをもらえたら帰れる感じでした。
先輩と遅くまで残る日もありましたが、
早く帰れる日もありました。
別途残業代は支給されました。
あと、自分自身も若くて体力がありますから、
遅くまで残っても元気でした。
忙しいとは言っても、終電を過ぎることはなかったと思います。
パッケージデザイナー年収:2社目 大手メーカー(正社員)
1社目では、アシスタントデザイナーのようなことしか出来ず、
3年で絶対にやめなければいけない契約でしたので、こっそり求人を見ていて、
専門学校卒業でも正社員として雇ってくれる会社を探し、
ご縁あって入社をすることができました。
この時、入社した際の年収は450万円でした。
ここではボーナスが年間6倍出ましたので、
それが大きく、1社目に比べて、100万円の年収UPとなりました。
この会社には、約10年間在籍し、本当にお世話になりました。
結婚出産、引っ越しで退職になりましたが、長くいられる環境でしたし、
引っ越し後もやめたくなくて、
他の部署でもいいので地方の支社に行かせてほしいと交渉したくらいでした。
退職時には年収は520万円ほどになっていました。
残業は月20時間程度でしたので、ホワイトな会社で、本当にこの頃は恵まれていました。
帰り、部署の最後になると、守衛さんのところで名前と時間を書くんですね。
その時、守衛さんに「今日は会社全体、パケ子ちゃんで最後だわ〜」って言われて
その時間が21:30だったんですよ。
21:30で、この会社には誰ももう残っていないんだなって思ったら、
会社全体がすごく平和だなーなんて思った記憶があります。
1社目ではもっと遅くまで他部署も仕事していたので、
それは経験がないことでした。
パッケージデザイナー年収:3社目下請けデザイン会社(正社員)
地方に移住し、地方の家から電車で1時間20分かけて
デザイン会社に勤めました。パッケージデザインを主に請け負う会社でした。
この時の年収は450万円+残業代です。
デザイン会社に就職する際に見ていたのは
残業代がきちんと出るかというところです。
下請けですから、デザイン納期がシビアであることは
予想していたことなので、そこは重要だと思っていました。
結果、残業代が出たので、年収は530万円ほどでした。
基本給が450万円に対して、80万円が残業代です。
どれくらい残業していたかというと、毎月60時間以上ですね。
65時間以上だと労基法に引っ掛かってしまいますので、
その前でタイムカードを切り、土日に仕事を家に持ち帰り、
平日も夜にまた仕事をするという感じでした。
メーカーにいた時よりも仕事の難易度も高く
とても勉強になり、良い経験でした。
しかし、私はこの会社は5年で退職しました。
頭が仕事で支配されて、プライベートがありませんでした。
本当にパッケージが好きでも、残業代が出るとはいっても、
限度があるなと、人生について考え直しました。
まとめ
パッケージデザイナーの年収には幅があり、
相場は350万円〜600万円ほどです。
初任給で言えば、20万円前後が一般的です。
日本人の平均年収が440万円ほどであることを
考えると、平均的な給与であると思います。
また、メーカーに勤めるのか、デザイン事務所に勤めるのかでも
かなり大きな給与の差になります。
メーカーと事務所のやりがいの違いは給与だけでは
測れません、ので一概に給与だけで、どっちがいいとは言い切れません。
詳しくはこちらの記事で書いてあります。↓
得られる経験は、それぞれですので、
自分が感じるやりがいや、ワークライフバランスと
そこと年収と合わせて見比べたいですね。